傷、のちに愛




私は思わず物陰に隠れて、気持ち悪さを何とか沈めようとする。

だめだ。

何年たってもだめだ。

心の奥底に刺さってとれない大きなナイフが、ぎりぎりとさらに傷をえぐる。

私の考えが正しかったら、二宮くんは私に好意を抱いている。

……その好意が私を苦しめるのに。





「…どうした?」

下を向き深呼吸を繰り返していると、頭の上から声が降ってきた。



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