―――それからはあまり記憶がない。 覚えているのは、身体中に赤い痕を付けられたこと。 何度も深いキスをしたこと。 二人の吐息が熱かったこと。 そして―――… 「愛してる」 何度もそう囁かれたこと。 ―――私はただ千秋さんにぶら下がって、千秋さんを受け入れた。 千秋さんの切なそうな顔を最後に、私の頭は真っ白になっていった。 .