さて、気を取り直して次!! と言いたいところですが、先程の清龍の術で会場に来た民たちは皆眠っています。 どうしたものか……。 家来は考え込んでしまいました。 きっと魔王様にとって民にかかっている術を解くなど容易いこと。 なのに魔王様はそれをなさらない。 下手に進言すれば自分の首が危うい。 「どうかしたの、遥?」 これはわざとなのだろうか? 魔王が妖しげな笑みをたたえて家来に問いかけた時のことです。