「おとうさん、おかえりなさいっ♪」 「奏、ただいま」 満面の笑みでそう言う奏はめちゃくちゃ可愛い。 可愛いけど……。 何でその最高に可愛い笑みを向けられてるのが、俺じゃないんだ!?!? 父さん、どうしてこんな日に限って早く帰ってきた? いつもはうちの住人と言えるかどうかすら、怪しいのに!! 恨めしげに見る俺の視線にも二人が気づく様子はない。