ある暑い夏の日のことだった。 太陽がジリジリと地面のアスファルトを焦がす。 額から流れ出てくる汗を拭いながらあたしはある学校に向かった。 「今日は転校生を紹介します」 「それでは石田彩夏さん。入ってきてください」 今日から新しい学校。 新しいクラスメイト。 新しい友達。 新しいことだらけの新生活に胸を弾ませていた。