か、軽い…! でも、そうだよね! 「うん!ありがとうっ、翼」 「俺は先に家に帰るから」 そうして私はまた走り出した。 *** 「みんなー!」 正門に行くと、いくつかの光が見えた。 「神埼さん!」 「どこに行ってたの?!」 そこには全員いた。 よかった・・・。みんな無事だ。 安堵のため息が出る。 「叶音っ!」 「わっ!」 そして今にも泣きそうな顔で繭が抱きついてきた。 「もう、みんな心配してたんだよ! どこに行ってたの?怪我していない?」