「おっかりなさぁーい!パパ、叶音!」 ボーっとしながら家に帰ると母さんが一目散に出てきた。 「ただいまぁー!ママ♪」 さっきまでの真面目な雰囲気からして、父さんはいつものだらしない顔に戻った。 いつもならそんなラブラブしだした2人に一言言ってやるのだが、 「あ。かの・・・・」 今は何も言う気力がなく自分の部屋へと入った。 「ふぅ~‥」 疲れた・・・ ゴロンっとベッドに寝転んだ。 やっとホッとできる。 けど・・・頭の中にあるのはさっきまでの光景。