3階に上がると、ナースステーション前に黒山の人だかりができていた。 「輪姦されたんだとよ」 「高校生だって」 「可哀相に……」 二人は口々に囁かれる言葉に驚愕しながら、その先の病室を見た。 「死なせてよぉぉ……」 そこには、病室の窓から飛び降りようとする美留久を、後ろから羽交い絞めにして抑える一郷龍の姿があった。