夜の病院は、思いの外騒がしかった。 いつもならとうに消灯を迎えたこの時間、3階の病棟全てに明りが点され、慌しく人が行きかっていた。 「死なせてぇぇ~」 耳を覆いたくような悲痛な叫びが病棟に響き渡った。 「ミルク?」 聖夜の目が大きく見開かれた。