「貴様らぁぁ……」 呻きにも似た叫びと共に美留久から引き離された男と、その横でズボンを上げようとしていた男が、龍の大きな手でその頭を鷲掴みにされた。 残りの数人は、その様子に驚いて走って逃げた。 逃げる男達には目もくれず、龍の怒りは目の前の二人に向けられた。 「イテェ~、頭が割れる!」 龍の怒りは溢れていた。 そのまま、その男らの頭を握り潰して仕舞うほどに憤っていたのである。