途端に 会話に夢中で気付かなかったクラスメートの視線に気付き、一気に顔が熱を帯びる。 「えっ、と………」 どうしよ………。 ヤバイ………。 全っ然気にしてなかった。 「バカ、来い。」 女子の恨めしそうな視線と男子の驚きの視線はかなり痛くて、どうしようかあたふたしていたら、ハクが素早くあたしの手をとって 走り出した。 どこに行くのかは分からないけど、だけどハクの速さに一生懸命合わせてるこの瞬間がたまらなく愛おしく思える。