「ふぁ〜、眠、ちょっと寝てくるわ。」
アカリがリュウマが料理を作っている間寝ると、自分の部屋に入って行った。
「俺、メールしてくる。」
「誰に?」
「“彼女達”に。」
そう答えたのはシュントじゃなくてハク。
“彼女達”というのはつまり、たくさんいるということだよね。
「早苗からメールが超きててさ、返さないと流石にまずいから。」
「へぇ、間仲早苗だっけ?」
間仲早苗?
「えっ、知ってる。女優じゃん。」
昔テレビで見た。
「あぁ、それ。」
『あぁ、それ。』って………、
シュントは女優と遊びで付き合うんだ。
「シュント、大事にしなよ?彼女は。」
「え?」
「好きでもないなら別れな、彼女のためにも。
遊ばれる側の気持ちも考えて?」
一瞬シュントがアイツに重なって見えたからだろうか…、
あたしがこんな感情的に説教なんかしたのは。


