芹沢学園生徒会!




「あの…芹沢さん?」



「やだなぁ芹沢さんなんて!龍ちゃんでいいよ!」



絶対嫌だ。


何だかよく分からないが、会った当初の芹沢龍人に戻ったようだ。



「これからよろしくね!」



手を両手でガシッと握られ、ぶんぶん振り回された。


スキンシップが小学生並みなんですけど。



「は、はい…」



もう関わることはないだろうに、なぜか嫌な予感がした。


ばいばいと手を振ってA組に消えた芹沢龍人を見送った後、私は自分に予知能力がないことを固く祈った。




…しかし、




この数分後、私は芹沢龍人という人物に出会ってしまったことを激しく後悔することとなる───…。