「陸…?」 『…おまえ、今何処?』 「えっ」 『居場所は?』 陸の真剣な声に、少し緊張する。 男は歩くスピードを変えずに 道を曲がった…―。 あっ…さっきあたしが あのスカルプチャーの香りの 男の人に助けられた道だ―…。 「えっと…裏道。××とか、○○ってお店が並んでるとこ」 『あぁ、わかった。ちょっと待ってな?』 そういうと陸は電話の向こうで叫びだした。 内容はあんまり聞き取れなかったけど、なんだか 命令しているようにも聞こえた。