「じゃぁ、あたし帰るね」 時計の針はもう夜中の一時を刺していた。 千尋に世話になってばっかじゃ いくら仲良くても申し訳ない。 「えっ、泊まって行かんの?」 「制服もあるし、明日朝帰ってたら時間ないし…」 「そっか、じゃあ…気をつけてね」 「ありがとっばいち〜っ」 あたしは笑顔を残して 帰り道を急いだ。 何で急いでたのかは覚えてない。 ただなんとなく、あたしは解ってたのかもしれない。 この後、あたしに何が起きるのか…