その顔にあたしの体は震えた。


こんなの……あたしの知ってる福嶋さんじゃない。




「だってお前、なかなか来ないしさぁ。ちょっと味見でもさせてもらおうと思って」


あたしに馬乗りになっていた男はそう言って立ち上がった。

福嶋さんと並んで立ったその男。



「……あ」



さっきまでは抵抗するのに必死で気づかなかったけど。

良く見たら、さっき福嶋さんと話してたお客さんだった。


「あ、こいつ? 高校のダチ」