「何や?ボンヤリしてからに。」


「だああ!
オトンかぁ…ビビらすなよ…。」


いきなし後ろから声かけられて、俺の心臓がバクバクなった。


「恋か?」


ビクッ!


何でオヤヂは鋭いんだ…。


「誰や?クラスの女子か?
オカンには内緒にしたるから言うてみ?」


コクンと頷く俺。


「片思いなんだ。」

「そうなん?
やったらガツンと告白せぇよ。」


「それが出来るなら、とっくに言ってるし。」


「なぁ…陸。」