「聖さん……」 「おいで、理由を教えてあげるから。」 『罠』だと……解っていた。 『逃げろっ』…と本能がシグナルを鳴らしていた。 しかし……行くしか無かった。 「さぁ、入って。」 聖は、羚音を先に部屋に入れると生徒会室の鍵を静かにかけた。 「ここは、ほとんど私物化してるからなんでもあるよ。コーヒーがいい? 紅茶がいい?」 上機嫌で聞いてくる。 「何でもいいです。」 羚音は、落ち着かなかった。 「そわそわしてるな。もっとリラックスして。」