“愛”を信じられない私は…イケませんか?

 あなたへの“愛”は、あるんだけどなぁ……



「待て!」


「なんだアンタ!」


 男は、自分の腕を握る男を睨む。


「補導員だ。今、この娘を金で買おうとしてましたね?」


「なっ、何言ってんだ!」


 男は、怒鳴る。


「見てたんですよ。ここで騒ぎを起こしますか?」


 男は、聞かれて辺りを見回した。 場所は、駅…多くの人が居る。


「ちゃんとその娘に指導しておくんだな!」


 男は、言って去って行った。