―5年後―


「美央…来なさい。お前の名前は、羚音おばさんから貰ったんだぞ。」


 棗は、なんとなんと一ノ瀬 綾と結婚して子どもまで…産まれていた。


「羚音ちゃん……あなたには、謝ることありすぎるわ。だから…謝る替わりに彼を支えて娘を倖せにする。
 そっちで城と仲良くね。」


 綾は、微笑んだ。



「城、待って。」


「早く、羚音。」


「もう、待って。」


「羚音…愛してる。」


 城は、羚音を抱きしめる。

 2人は、花園で倖せにしていた。


 愛したことを許されなくても愛は、止まらない。



「「愛したことを赦してください。」」



「先生…ごめん、愛してる。」


         ―Fin―