先生…ごめん、愛してる。【完】

  

  彼の未来と棗に私がした
 仕打ちを考えると……こう
 するしか道が見つかりませ
 んでした。

  どうか…私のことは、遠
 くへやったと思って忘れて
 ください。

  きっと…このままみんなに甘えて過ごせば……私は、泣きたい程傷つくのです。

  逃げる私を許してください。

          ―羚音」


 手紙には、一人悩み苦しみ抜いた羚音の結論が書かれていた。


「羚音…結局お前を本当の娘にしてやれなかったのか……」


 真矢は、床に座り込んでため息をついた。

 手紙は、椎と棗に見せた。
 2人は、絶句した。