マカロン

学年末のテストも終わったから、私たちの学校は半日授業になった。

午後は、3時までバスケ部の練習に出て、

それから、ユウタと私は一緒に学校を出て、一緒に私の家に向かった。

「今度、いいやつ入ってくるかな。今日、合格発表のとき、見たんだけど、

高田くらいの背のやつがいて、あれ絶対バスケ部だよ。今の一年さ、なんか

頼りないじゃん。俺らが引退したらヤバイんだよなー。」

コウタは二人きりになると良くしゃべる。

「でもさーその子合格したのかな?」

「・・うーん、たぶん、喜んでたように見えた。

後姿だけど。」

「なーんだ。」

女の子の中では、私だけが、

コウタのこんなおしゃべりな姿を知っているのかなと思うと、

うれしかった。