変わりゆく空の色


「わざわざ?来ないでって言ったと

思うんだけど」

「そうだっけ?」

多樹の後ろで友達が騒いでる。

「何人いるの?」

「3人」

「あっそ。私達7人いるからサイゼ入れ

ないの。向かいのバーミヤンにいる。

だからそっちには行かないよ」

絶対に行かないことを強調した。

「女子何人いるの?」

「3人」

「女子だけ来なよ。入れるよ」

頭おかしいんじゃないか。

「男子一緒にいるんだから無理だよ

じゃ、そーゆう事で」

私は一方的に電話を切った。

「はぁ~」

ため息をつきながら椅子に座る。

「友達?大丈夫だった?」

「うん全然平気だよ、ただの

・・・きちがい」

「きちがいの友達か(笑)誇叶も

趣味がいいな」

ありがとありがと、と冗談を言って

いるとまたもや着信。

「あれ?また電話じゃない?」

華穂が言う。

「うん、また電話だね」

私は電話に出た。

「・・・」

あえて声を発さない。

「あれ?守山?おーい」

喋んねーけど、と、不思議がる多樹に

私はしょうがなく返答する。

「うるさいなぁ」

「おぉ、聞こえてんのかよ」

「聞こえないわけないじゃん」

「無視した罰としてこっち来てもらおう」

消えてまじ。