ザ・ジャッジ

【ジャッジ・そのー13】


「こっちだよ~
浩一~!」



今日は彼女とデート。




梅雨にしては
今日は晴れている。




最近よく
ここで待ち合わせを
するが、
今日はどこに遊びに
行くのかなっ。




だいたい俺は
いつも彼女任せで
ついていくタイプの男だ




だけど、
いきなり
彼女から驚愕な言葉が
飛び出した。




「今日は
ホント楽しみだよ浩一。

いつもは私がここ行こう
とか言うけど、

私の誕生日だけは
いつもどっか
連れて行ってくれる
よね♪」




…………え?




…!!
今日は何日だ?!




チラリと携帯を見ると
6月11日と
画面に出てる。



しまった…

忘れてた…



今日彼女の誕生日だ…



しかも、
プレゼント買ってねえ…



どこかへ連れてくのは
何とか誤魔化せるが
プレゼントだけは
手元になきゃ
何もならない。



そんな事を考えながら

ジュースを買いに
スーパーに立ち寄った。



すると、
スーパーの入り口に
500円玉
ガチャガチャ
(宝飾品)
が置かれていた。



それをジッと見る俺。



もう、あれしかない…

ジャッジ!!!!



ー1ー

それで誤魔化す




ー2ー

素直に謝る



素直に言ったら殺される


当然
ー1ー
のガチャガチャで購入だ



彼女にバレぬよう
うまくレジを早く抜け、

入り口のガチャガチャに
手を伸ばした。



そこから出てきたのは
ペンダント。


よくよく見りゃ
安っぽい。



でも
もうこれでいい!


ないよりマシだ!!!



そんでもって
今日1日のデートを
終わらせ、

ペンダントを差し出す俺



「ありがとう…

こんなプレゼント
嬉しい!」




意外にも
バレませんでした