ザ・ジャッジ

【ジャッジ・そのー12】




マンガからシリーズ。







もし、
星一徹のような
ガンコ親父がいたら
考えてみよう。







私は
昔からガンコと
呼ばれている
父親の背を見てきた。







男はそうやって
自然と男を学ぶもの。






何をやっても
決して嫁は
文句を言わない。







今日も出された、
夕食の目玉焼き。







卵に殻が
少し入っている…







プッツン。







「こんなものが
食えるか~~~!!!」







…と
机をググッとやると…







…動かない…







よく見たら
この机、

固定式の机では
あ~~りませんか。






怒りの

ジャッジ!!!!







ー1ー

諦める







ー2ー

どうでもひっくり返す








「………」







そのまま
黙って立ち上がり、
奥の部屋から
ドライバーを持ってくる







「…………」








カチャカチャ…







土台のネジを抜き、
その作業を四カ所
全て終えるのに
かかった時間は
5分30秒。







ふ~~

っと息をついて…







「食えるかぁぁ!!!」







ドンガラガッシャン!!







………







やったはいいが、

いつもは脅えてる
家族の目も、
今日はしらけている目に
変わっていた。








やるもんじゃないですね