「ねぇ。俺の事好きでしょ?」

いつものように

俺が挨拶をしてもシカトする君に

ちょっとした

悪戯のつもりで言ってみた。





君は暫く黙ってて

それからいつものように、俺の事を睨んで

「嫌い!あんたなんて大嫌い!顔も!声も!性格も!今は落ち着いたみたいだけど、元々は女全員に優しいし......完璧に女タラシじゃない!私にまで、優しくして......もう無理に優しくしなくても良いのに、何故か私にはまだ優しくて......」

......それはアンタが好きだからだよ......

「もう!意味分かんない!どーせ、表では落ち着いたフリして、裏ではまだ周りに女の子を集めてるんでしょ!ちょっと優しくされたからって、他の子みたいにコロッと落ちたりしないんだから!」

そう言って、走って教室へ行ってしまった。





うーん......

なんかさ。

今のって......

嫉妬......っぽくない?

俺の都合の良い解釈かも知れないけどさ。



あー。なんなのあの子。

俺をこんなに夢中にさせて、どうしよっていうの?