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「まずは基本情報ね」

「基本情報ってなんだよ、お──」

“い”のひとことは再び大却下されてフェンスの向こうへひゅるりら。

「成績は中の上。あらやだナマイキ。アタシより上じゃない」

 具体的な順位はぷらいばしぃの名の下に伏せられたけれど、天音ちゃんより上ということは少なくともわたしよりはいいことになる。

 なんというかこう、気だるそうな雰囲気を持ってるキャラって普通常に赤点ギリギリとかじゃないの?

 うん。

 これはナマイキだよね。

「チビっこ。なに力強く頷いてるんだよ。あ、もしかしてアンタも俺より成績下ってこと?」

 な、なんだとぅ!?

「失礼な! アナタが馬鹿みたいにデカいだけです!! わたしは平均よりちょっと低いだけでチビなんかじゃありません!」

「って、キレるポイントはそこかよ」

「うん。それにたぶんコノ男も噛み付きはしないと思うから、抗議するならアタシの後ろに隠れずにいおうね」

 だ、だって黒くておっきい男の人はなんだか怖いじゃない?

 残念ながら本の世界の外にいるときのわたしの手元に魔法のステッキはない。

 だからこれは仕方のない防衛本能というやつだ。

「で、運動の方は……アンタ普段本気でやったりしないんだって?」

 そうなんだ?

 この人みたいな男子って運動とあれば雪の日でも犬みたいにはしゃぎまわるものだとばかり思ってたけど。

「んなのは俺の勝手だろ」

 ぶっきらぼうに答える白鳥光。

 その態度に天音ちゃんは、

「アンタなにいってるのよ! ちょ、信じらんないわっ!!」

 思いのほか大きな声で返す。