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 おかげで新聞の購買者が増えたって、前に部長さんが涙を流しながら喜んでたっけ。

 つまり彼女は今の部になくてはならない存在。

 だからまさかそういってくれるなんて思ってもみなかったわたしは戸惑うばかり。

 すると天音ちゃんは人差し指を横に振って、

「ちっちっちっ。新聞部をおなめでないよ美織くん」

「ふぇ?」

「こんなこともあろうかと、ちゃ~んと下調べ済みなのよん」

「どういうこと?」

「つまりね。校則のどこにも“複数の部、もしくは同好会に属してはいけない”なんてことは書かれてないのよ」

「そ、そうなの!?」

「ザッツライッ!」

 なぜ英語で答えてきたのかはこの際置いておいて。

 ともかく、それが本当だとすると部員集めのハードルがかなり下がるのは間違いない。

「もちろん、先に在籍してる部に許可は必要だけどね。まぁアタシの場合ウチの部で文句いえる人なんて誰もいないから」

 なるほど、確かに。

 一瞬他の部員さんたちが天音ちゃんに平伏して崇(あが)め奉(たてまつ)っているところを想像しちゃった。

 部員さんも、ゴメンナサイ。

 まぁそれはそれとして。

「天音ちゃんありがとう! 大好きっ!!」

 なんだかたまらなくなって思わず抱きつくわたし。

「よきにはからえ美織くん」

 と、

「天音ちゃんはわたしの女神様だよ~ふにゃっ!?」

 感動で涙ぐみそうになっていたところを、

「にゃ、にゃに?」

 いきなり鼻をぶにっ、とつままれてしまった。