酷い…と思っておきながらも、納得する。 誰だってそうだ。 喧嘩始めそうな人間を街中で見たとして。 例え、内1人が友達だとしても止めに入るのに躊躇してしまうだろう。 それなりに勇気がいること。 「お前がアクセルなら、彼女はブレーキだな。」 寺島は笑った。 「なんだそれ。」 「お前は加速して、それを止めんのが彼女。」