どこか寂しかった。 三年と二年は違うことも先輩が三年の靴箱に靴を入れるのも分かる。 分かるのと実感するのは全然違う。 …まぁ、それは二番目。 一番にイラッときたのは私を『琥珀ちゃん』なんて呼んだこと。 「三枝さん。」 「ん?」 「名前で呼ばないでください。」 きっと、元々、誰とも仲良くなれる人なんだと思う。 「なんで?」 「…馴れ馴れしいから。」 自分でもゾッとするくらいの静かな声が出た。 「おい、行くぞ。」 空気が凍りつく前に、先輩が私の腕をつかむ。