「あら?こんな所でお一人?」
気配を感じて振り向いた先には、真っ黒な羽根を付けた一人の悪魔が佇んでいた。
「お前こそこんなとこで何してんだよ」
悪魔が見下す先には真っ白な羽根を付けた天使。
「ここは私の散歩場所だもの。毎日ここで地上を眺めてるの。地球って綺麗よね」
すぐ傍に悪魔が見下ろしているのにも関わらず怯える様子も無く微笑み声をかける。
「貴方は?」
無表情のまま空を見る。
視界に映るのは、綺麗な空気と美しい景色。
先ほどまで自分が居た場所を眺めると、淀んだ空間と何も見えない闇。
悪魔の領域と天使の領域の狭間。好き好んでこの場所に来るものなど居ないと思っていた。
「答えてくれないのね?それとも、特に理由は無かったのかしら」
残念そうな顔を一瞬見せて、視線を直ぐさま地上へ向ける。
「いや…」
悪魔である自分に対してそんな表情を見せるとは思っていなかった彼は、焦って出た自分の言葉に驚いていた。
「いや…?何?」
今度はしっかりと彼の顔を見て返事を待つ彼女。
「お前は俺を見ても嫌がらないんだな」
口元に手を当て、くすくすと笑いながら返事をする。
気配を感じて振り向いた先には、真っ黒な羽根を付けた一人の悪魔が佇んでいた。
「お前こそこんなとこで何してんだよ」
悪魔が見下す先には真っ白な羽根を付けた天使。
「ここは私の散歩場所だもの。毎日ここで地上を眺めてるの。地球って綺麗よね」
すぐ傍に悪魔が見下ろしているのにも関わらず怯える様子も無く微笑み声をかける。
「貴方は?」
無表情のまま空を見る。
視界に映るのは、綺麗な空気と美しい景色。
先ほどまで自分が居た場所を眺めると、淀んだ空間と何も見えない闇。
悪魔の領域と天使の領域の狭間。好き好んでこの場所に来るものなど居ないと思っていた。
「答えてくれないのね?それとも、特に理由は無かったのかしら」
残念そうな顔を一瞬見せて、視線を直ぐさま地上へ向ける。
「いや…」
悪魔である自分に対してそんな表情を見せるとは思っていなかった彼は、焦って出た自分の言葉に驚いていた。
「いや…?何?」
今度はしっかりと彼の顔を見て返事を待つ彼女。
「お前は俺を見ても嫌がらないんだな」
口元に手を当て、くすくすと笑いながら返事をする。