「ん?美砂どーかしたか?」 蓮さんと潤さんはヒソヒソ話が聞こえなかったらしい。 「いや…何でもないですよ。」 あんなの気にしない、気にしない。 「美砂ちゃん、こっち!」 ぼーっとしてたせいか、あたしは違う方向に行こうとしていた。 やばっ… 「美砂、はぐれるなよ。」 「すいません…。」 あたしたちはエレベーターに乗り込んだ。