「あぁ、起きたのか。」



ビクッ…


いきなり声が聞こえたのでびっくりした。




「おまえ…名前は?」



うわ……


この人すごいカッコイイ…!


黒髪があちらこちらに跳ねていて、キリッとした眉。



「なぁ…聞いてる?」


「あ…美砂…。佐久良 美砂です……。」


「美砂…ね。俺は青葉 蓮。」




青葉…蓮さん。





あたしを救ってくれた王子様の名前―…