運命の糸

【研究所の糸ー20】



ガチャ…







中に入ると、
研究員の2人が
パッと振り返る。







「何だ?どうした?」







別に特にも怪しまず、
普通に言葉をかけてきた







さて、どうしよう…?







まあ争うのも
めんどくさいし、
ここは穏便に済まそう。







そう思った祐平は
一歩前に出た。







「お疲れさん。
交代の時間だよ。

あとはウチらで
管理するよ」







すると、
研究員は
不思議な顔をした。






「交代…?何のことだ?

そんなのないぞ」








げ……





当てずっぽうで
言った言葉は
相手には通じなかった。







「あの…え~っと…」







口ごもる祐平の横を
螢はスッと通り過ぎ、
いきなり研究員の腹を
殴った。







「もう、めんどくせえ。

こっちのが
手っ取りはええ」







1人がグラリと
倒れる間もなく

螢はもう1人にも
拳をおみまいしていた。







「グェ…!」







当たり前のように
一瞬にして床に
叩き伏せる螢。







相変わらず
手の早いこと…