運命の糸

【研究所の糸ー15】



ガシ……







探していたものを
掴んだ礼子は
そのままそれを
上に引き上げた。







ギィィィ…







これは…







朋樹が見た先には
地下へと続く
人1人通れるか
分からないくらいの
小さな階段があった。







何でこの子が
こんなとこを
当たり前のように
知ってるんだ……







「礼子さん
実はあの会長と何か
繋がりでも?

前にここへ来たとか?」







朋樹の質問に
礼子は思い切り
ブンブンと
顔を振って見せた。






「ううん、違う違う。

さっきここに
私達と同じくらいの
男の子が
運ばれたんだって。
ここは秘密の地下道だよ」







「は……?
誰がそんなこと…」






朋樹がそう言うと、
礼子はスッと近くの木に
指を差した。







「あそこの浮遊霊。
暇だから屋敷の周りを
ムーンウォークで
歩いてたんだって」






………







この子の言う事は、
どこまでホントなのか…







だけど、
事実は事実。

秘密らしき階段がある。







あの会長も
そんな夢みたいな能力
あるなら
この子にもあっても
おかしくないな…







実際。

さっき男達を金縛りを
かけたように止めたり
不思議な力を
使ってたっぽいし…






あー!!


もうなんでもいいや!!







深く考えても
頭がこんがらがる
だけなので、

朋樹は礼子に従い、
そのまま
階段を降りたのだった