運命の糸

【研究所の糸ー14】



だとすると、
もうみんな屋敷に…






朋樹はスッと立ち上がり
屋敷に向かった。







…と思ったら、
後ろから礼子に
襟を掴まれた。







「ぐえ…。

何するんだよ礼子さん」







「トモトモ
そっちは人多い。

すぐ捕まっちゃうよ」







正面侵入を拒んだ礼子は
そのままテテテッと
屋敷の横に走った。






「ちょ、礼子さん!
どこ行くの!」







相変わらず
振り回されてばかりだが

それでも朋樹は
放っておかず
礼子を追いかけた。






大分彼女の性格が
分かってきたようだ。








アハハッ!


待って~!






いや~~~ん!


捕まっちゃ~う!






コイツめ~!


捕まえたぞ~!







……なんて

恋人が海辺で走る
あんなクサい
追いかけっこじゃなく

朋樹は
真剣に礼子を追っていた。







そして…






「ハアハア…

こんなとこまで来て
どうすんの…」







ようやく
礼子に追いたのは
屋敷の周りにある森で、

更に人が通らないような
草むらに連れてこられた








「ここから行けば
いいかなって★」







言っている意味が
分からない。







そんな礼子は
草むらにかがみ、

何かを
ガサガサと探り始めた