運命の糸

【研究所の糸ー12】



ズル……

ズル……







片足を引き吊り、
白井は暗い道を
歩いていた。







どうやら
足に多少の怪我を
したらしい。







「痛……

こんなに腫れてる…」







アイツの鞭が、
足に一番のダメージを
負わせていた。







「こんなとこで
グズグズしてる
わけには……

『あの事』をみんなに
伝えなきゃ……」







何かを知った白井は
急いで階段を登る。






そして、
地下室最後の扉を
開けると…







行き着いたのは、
何通りにも分かれた
長い長い廊下。







どの方向も、
奥が見えない。







「何だ…ここ…」







この敷地のでかさ…

あの屋敷の内部に
間違いはなさそうだが…







廊下は異様な静けさで
人っ子1人見当たらない







それでも
誰かに見つからないにと
白井は静かに静かに
歩きだし、

暗い闇へと
姿を消していった…