運命の糸

【紡ぐ糸ー9】



キタ―――――――
――――!!(>□<)









もう…

俺の人生は終わった…






ちょっとした
走馬灯が駆け巡る。






あの恐ろしい男から
電話がかかってきたのだ



パニクるのも無理はない







電話番号なんて
教えたことないし、
話すらしたことがない。







そんな男が
一体何の用か…?






まさか…

昼間見たことを
口封じのため脅しとか?







いろいろ考えても
ラチがあかないので、
祐平は
聞いてみることにした。








「あ、ど、どうしたんで
しましょうか?」







噛んだ。






それも仕方のないことだ






若干
緊張気味な祐平に対し、

螢は何の気兼ねなく
話をする。







「さっきヒゲティーから
電話あってよ。

金曜日の夕方
話があるから
稲葉に連絡しろだとよ」







それを聞いた祐平は
胸をホッとなで下ろす。







何だ……

脅迫じゃなくて
良かった…







しかし、妙だ。





何の召集だろうか?


しかも
この男も関わるとは…?






祐平は
恐る恐る
聞いてみることにした。







「な、何の集まり?」







「いや、
俺もよく知らねえ。

明日ヒゲティーに直接
聞いてみな。

じゃあな」







ツーッ

ツーッ







用件を済ますと
螢はさっさと電話を
切ってしまった…