運命の糸

【脱出の糸ー24】



部屋のあちらこちらを
探しても、
それらしき物は
見つからない。







そう簡単には通信機など
あるものではない。






そんな真剣に探してる
朋樹に対し、
礼子は大笑いしている。







「キャハハ!!!
この価格は高いよ!
せめて
万能包丁つけなきゃ!」







深夜番組を見ながら
ゴロゴロしている。






状況を分かってくれ。







「礼子さん!
そんなことしてないで
探してくださいよ!」







「何言ってるの
トモトモ~。

急いでも意味ないわよ。

ほら、ことわざに
『急がば回れ』って
あるでしょ?

それと同じよ」








確かにそんな言葉は
あるけど、

意味はき違えてる。







もう礼子は
放っておくしかない。







ん…?

テレビ…?







テレビを見るには
電気や電波がいる。






こんな島のどこに
そんな施設が…?







むしろ、
そんな施設があるならば
外部への通信機能が
あってもおかしくない。







まずは森のそこに
行ってみる価値はある。







よし…
そうと決まれば
行くしかない!







礼子のお陰で、
自分達の進む道を
確認できた。









朋樹は立ち上がり
玄関を出ようとした。


その時…







……突然後ろから
声がした。








「お兄ちゃん達
だあれ?」