運命の糸

【脱出の糸ー22】



誰か居るのだろうか?






外灯に
家は照らされているが、
小屋の中は暗く
静けさが漂っていた。







これを素通りしても
構わないが、

もしかしたら外部と
連絡ができる機器が
揃っているかも
しれない。






…が逆に敵の罠で
誰か息を殺し、
待ち構えてるかも
しれない。







ここは
最大のチャンスであり
最大の危険性である。







どちらとも言えず、
ここは慎重に行動を
しなくてはならない。







「どうしよう…

あの家は危険か…

それか何か助けが
あるか…」







悩んでる朋樹の隣を
悠々と横切り、
礼子は
家のインターホンを
押した。









ピ~ンポーン♪








間の抜けたような音が
静かな家に鳴り響く。








「キャハハ!

これで
ドラマ見れるわあ!」









ちょ!ちょ!!ちょ!!!








何してくれてんの!?









「れっ礼子さん…!」







小声で後を追い、
引き止めようとした。







「ああ…大丈夫よ
トモトモ。

あの家は
罠とかじゃないって」







またもどこかで
霊と会話したのか、
礼子はにこやかに答えた







「本当に?
もう少し様子みようよ」







疑う朋樹に
礼子は食い下がらない。







「大丈夫大丈夫。
ほら行くよ」







グイッ!









「わっ!わっ!」









止める朋樹の手を
逆に引いて、
礼子は家のドアを開けた