【紡ぐ夏の糸ー7】
(あ~凄いもん見た~)
まだ祐平の心臓は
興奮してるせいか
ドキドキしていた。
こんなんで
身体検査の血圧でも
上がったらどうしよう?
「一組の方どうぞ~」
そう思ってると、
教室に集合の呼び出しが
かかった。
健康診断。
まずは男子からなので、
女子を残し
全員保健室まで向かう。
その中には螢の姿もあった。
ケンカした後なのに
何気なく居るなんて…
保健室で出欠を取る時
螢は遅れて来たものの
このクラスは
欠席が1人だけらしい。
(確か朝
ヒゲミが言ってたが、
欠席は二名か……
踝君が遅れて来たから
欠席は一名だけ…
男子は全員いるな?)
どうやら
その欠席者一名は
クラスの女子らしい。
「次の方どうぞ~」
祐平は看護婦に呼ばれ、
カーテンの中に入ると…
「ここで上着を脱いで
待ってて下さいね~」
(…あれ?
この看護婦、
眼鏡かけてるけど
どこかで見たような…)
祐平は看護婦をジッと
見つめた。
すると…
「あ、あんた!!」
そう言った瞬間、
看護婦は祐平の口を
手で塞いだ。
「シー…大声出さないの」
ポカンとする祐平。
無理はない、
その看護婦こそ
今日休んでいた女子
「叶礼子」
(かのうれいこ)
だったのだ!
祐平は恐る恐る
聞いてみた。
「あの…叶さん……
何やってんスか?」
「ん…変装。
前に私病院に
入院してたんだけど、
そこからナースの制服
パクッてきたの。
それで今日
ノリで着て来たら
医者にスタッフの人と
間違えられて、
今こうして受付けナース
してんのよ。
キャハハ!
誰も気付かないのよ
医者もバカよね~」
……
言葉も出ない…
相変わらず
ムチャクチャな子だ…
(あ~凄いもん見た~)
まだ祐平の心臓は
興奮してるせいか
ドキドキしていた。
こんなんで
身体検査の血圧でも
上がったらどうしよう?
「一組の方どうぞ~」
そう思ってると、
教室に集合の呼び出しが
かかった。
健康診断。
まずは男子からなので、
女子を残し
全員保健室まで向かう。
その中には螢の姿もあった。
ケンカした後なのに
何気なく居るなんて…
保健室で出欠を取る時
螢は遅れて来たものの
このクラスは
欠席が1人だけらしい。
(確か朝
ヒゲミが言ってたが、
欠席は二名か……
踝君が遅れて来たから
欠席は一名だけ…
男子は全員いるな?)
どうやら
その欠席者一名は
クラスの女子らしい。
「次の方どうぞ~」
祐平は看護婦に呼ばれ、
カーテンの中に入ると…
「ここで上着を脱いで
待ってて下さいね~」
(…あれ?
この看護婦、
眼鏡かけてるけど
どこかで見たような…)
祐平は看護婦をジッと
見つめた。
すると…
「あ、あんた!!」
そう言った瞬間、
看護婦は祐平の口を
手で塞いだ。
「シー…大声出さないの」
ポカンとする祐平。
無理はない、
その看護婦こそ
今日休んでいた女子
「叶礼子」
(かのうれいこ)
だったのだ!
祐平は恐る恐る
聞いてみた。
「あの…叶さん……
何やってんスか?」
「ん…変装。
前に私病院に
入院してたんだけど、
そこからナースの制服
パクッてきたの。
それで今日
ノリで着て来たら
医者にスタッフの人と
間違えられて、
今こうして受付けナース
してんのよ。
キャハハ!
誰も気付かないのよ
医者もバカよね~」
……
言葉も出ない…
相変わらず
ムチャクチャな子だ…



