運命の糸

【脱出の糸ー19】



「な、なんだ!
これは!!!

う、動けない!!」






その集団の誰もが
指先一つ動けない。







そんな不思議な光景を
朋樹は驚きの顔で
見ている。









ハッ…!








朋樹が気付くと、
礼子はいつの間にか
地面に倒れ込んでいた。







だけど、
不思議と礼子の笑い声が
辺りから聞こえてくる。







声というより
直接脳に響く
思念波のようなものだ。







空耳か?


と思いきや、
頭に礼子の声が
入ってきた。







『トモトモ~
私がこの人達
抑えてるから

ちょっくら
スタンガン借りて
1人1人眠らせて
あげてよ』







そんな内容が通達
されたので、
朋樹は思わずビックリ。







逆に頭がパニクり過ぎて
冷静に返事をした。






「あああ……うん」






倒れてる礼子をまたぎ、
固まってる男から
スタンガンを奪うと
即座にソレを突きつけた








バチ!!!!








「うぐ!!!!」








小さな声を上げ、
男はその場に
ドシャリと倒れた。






『さあ~その調子で
どんどんやっちゃって~』







「あ~うんうん」







礼子にそそのかされた
かのように、
言われるがまま
次々と電流を浴びせる
朋樹。








最後に残った男も
すぐに
その場に倒れるのだった