運命の糸

【脱出の糸ー18】



「ひ!」







得体の知れぬ集団に
心から怯える朋樹。





こんな状況なら
無理もない話である。







そんな感情とは裏腹に
礼子ははしゃぎだした。








「すご~~~い!
軍隊さん?

カッコイイ~~~」






すると
礼子の言葉に
反応するかのように、

相手の男は懐から
何か黒い物体を出した。








パチパチ!!!!







その先端からは
青白い光が輝いて見えた







……スタンガン…







実際見た事ないが、
紛れもなくソレが
本物なのを分かる朋樹は
顔面蒼白だ。








だが礼子は
スタンガンを見て
更に興奮しだした。







「スッゴ~~~~い!
本物?
いくらで売ってた?
ドンキで買える?」







男はそんな礼子を
無視するかのように、
顔をクイっとした。






どうやら仲間に何かの
合図らしい。







「オイ…
押さえとけ」







そんなセリフに礼子は
大笑い。







「キャハハ!!
まさに悪役のセリフね!
ウケるわ!!」







「何を!!」







他の者が
小馬鹿にする礼子に
飛びかかろうとする!!


…が何故か
飛びかからない…







いや……
飛びかかれないのだ…







「?!
か!!体が!?
動かない?!」







みんながみんな
まるで
「金縛り」に
あったかのように、
体を動かすことが
出来ないでいる。









その様子を見て、
礼子は不敵に笑っていた