【捕らわれの糸ー25】




「ちくしょう!!!
ふざけやがって!!!」







螢はドアをガンと叩き、
怒りを露わにしていた。







妹のことを言われ、
相当頭にきているようだ








「まあまあ落ち着きや。
それより
これからどうするかが
重要やで?」







螢の怖さを
知らない永斗は、
唯一この中で彼を
なだめる役。






冷静な意見で
気持ちを落ち着かせた。








根は悪くない螢は
それを言われ、
素直に受け止めるが
やはりジッとしては
いられない性格が出た。








「あの占いババアの
言いなりになるわけには
いかねえ。

ここを抜け出すしか
ないな」








「どうやって
抜け出すんや??

この扉鉄格子やで?」







いくら力が強い螢でも
ドアをぶち破ることが
出来ないのは
自分でも分かっていた。







すると1人が突然
口を開いた