運命の糸

【捕らわれの糸ー16】



ようやく自分達が
煙で倒れたことを
思い出した頃、

皆の顔は
深刻に変わり始めた。







「なんなんや……ここ…」







永斗は立ち上がり、
部屋の隅から隅を
歩きまわった。







「ここ……
部屋と言うより
巨大な鉄格子やで?」







すると螢はすぐさま
答えた。








「ああ…知ってる…
出口は鍵がかけられて
開かねえ…

俺らは
ここから出られねえぜ」







そう、
暗くて辺りは
見えにくいが、

ここは部屋その物が
巨大な牢屋になっており

逃げ出せない状態に
なっていた。







一つしかない
ドアもドアで
鉄で出来ているため、
螢の力ではどうにも
できなかった