【それぞれの夜ー3】



白井は明日のことを
何の気にもせず、

真っ直ぐ家に
帰って行った。







着替えて

お菓子食って

ゴロゴロして

夕飯食べて

風呂入って

またゴロゴロして…






いつも通りの1日。


ボ~っと
夜のテレビを
見ていた。







特に見たいものもないし
ニュースをつけてみる。





相変わらず
明るいニュースなどない







『またも、
この山で殺人が
起きました!!

警察を大量導入しても
犯人は未だ
見つかりません!

地元の人は雪男の仕業と
架空の伝説を
話しています!』








ふ…

くだらない…






本当
ニュースはつまらない。


見てても仕方ないので
チャンネルを変えると、

警察24時と言う
番組がやっていた。






「お!?お!!」








将来刑事になりたいと
思う白井は
そのテレビに食いつく。







『こちら刑事の田崎さん

まだ刑事の経験は浅く、
よくミスを
犯してしまいます』






そこには、
いかにも
おっちょこそうな刑事が

テレビに映っていた。







「ギャハハだせえ!
こんな刑事に捕まる
アホな犯人はいねえよ!」








将来自分が捕まるとも
夢にも思わなかった