運命の糸

【真実の糸ー25】




ああ……







燃える………







真っ赤に……







燃える………







目の前が
真紅の色に
震え上がり、

自分の命の終わりも
告げようとしていた。







ワイは…
ここで死ぬんか…







裏切られたまま…

何の温もりも知らぬまま







ただ
この十七年間、

ずっと騙されたまま
実験台としての
価値しかないまま

命の灯火を
終わらせると…







その悔しさと悲しさ。

クローンと蔑んできた
自分自身のやるせない
気持ち…







深い悲しみの中で、
永斗は
その命を尽きようと
していた。







ガッ………







何かに掴まれた感覚が
体に伝わる。







死神か?

それとも仲間の霊達か?







どちらにしろ
そろそろお迎えのようだ







「うう……」







辛い悲しみが
最後の最後で
涙となり流れ落ちる。








誰にも……

誰にも
愛されなかったんや…







それを思うと
とても寂しくて

心がはちきれそうだった