運命の糸

【真実の糸ー21】




ズズズズ……!







あちこちで爆発が起き
危険なガスも
充満している施設内に
一人の女性が煙にまかれ
歩いていた。







「ゴホゴホ……!

逃がさないわよ!!
あの子達!!

許さない…
こんな結果は
許されないのよ!!」







怒りの言葉を露わにし、
ある一つの部屋に
会長は向かっていた。







それは全施設の
封鎖ができる
セキュリティールームで

あの5人を
世間に公にされない為
閉鎖するつもりだ。







肝心の黒川とも
離れ離れになってしまって、

使えない秘書に
腹を立てていた。







まあいい。

黒川共々
みんな死んでしまえばいい。







そう思い
歩き出すと、

心が凍り付くような
冷たい声が聞こえてきた







「許されないのは
アナタの方だよ…?」







会長は声のする方に
振り向くが、
煙にまかれて
よく姿が見えない。







「誰なの…

その声……」







すると、
形なき人影は揺らめき
ゆっくりと会長に近付いた。






「アナタの能力なら
私の姿くらいなら
見えるでしょ?」






そう言って現れたのは
あの礼子であった