運命の糸

【真実の糸ー20】




逃げる途中
急に礼子は立ち止まり
しゃがみ込んだ。







必死で逃げてる4人だが
礼子が止まったことに
気が付いた。







「どうした??
早く行こう!」







祐平がそう言うと、
礼子は
ふるふると顔を振った。







「あの女……
もうすぐ死ぬね。

なら最後に
ガツンと言わなきゃ。

ゴメンみんな
あたしはいいから
先言ってて。

すぐ戻るから」








ガツンと言うって、
まさか
あの場所に
戻る気か…?


何を言いたいのか
分からないが、
会長のもとに行くらしい







そんなことはさせないと
祐平は
がっしり礼子の腕を
掴むが、

礼子は
その場を動くことは
なかった。







むしろ、逆に
体は動かなかったのだ。









グラっ…!


バタン!!!!







いきなり
礼子はその場に
倒れてしまい、
とっさな事に
祐平は驚いた。







「おい!!おい!?」







肩を叩き呼び掛けるが
意識は全くない。




気を失ってしまっている








「どうした?」







螢が戻り
様子をうかがった。






「それが
礼子さんが
ワケ分からないこと
言った瞬間
いきなり倒れて…

ガスを吸ったか
分からないけど
意識がないんだ!」






祐平がそう説明すると
螢はチっと言い
礼子を抱き上げた。






そして
そのまま
おんぶするように
背負うと、
また長い廊下を
走り出した。







「行くぞ!!
モタモタして
られねえんだろ?!」







螢の言葉に祐平は頷き、
再び全員
駆け足で脱出を試みた