運命の糸

【紡ぐ糸ー12】



「おい稲葉聞いたか~

なーんかヒゲティーが
金曜日話あるってじゃん」






それを聞いた祐平は
まさにそれを
考えていた最中だったので

速攻話にくらいついた。






「あ!
白井のとこにも
来てたのか!?」







「まあな~~

直接じゃなく踝に
言われたんだがな~」







白井は脳天気なせいか

あまり螢に対し、
警戒心を抱いていない。







「ま、マジでか?

どうするんだよ、
もし彼の嘘で
鉄拳制裁でもされたら!」







そんな話を
後ろで聞いていた朋樹も
話に参加してきた。







「それ、
俺んとこにも来たよ?

踝君に
言われたんだけど…

確かにちょっと怖いね」







朋樹の言葉に
祐平と白井は見合わせて

目をパチクリした。








すると白井は体を
朋樹に向き変えた。








「なんだ芦田。

お前んとこにも
来てたのか~

大丈夫だよ二人とも
考え過ぎだって~」








そう言うものの
不安は拭えなかった